城下町周辺のまち歩き!

2024年03月23日

城下町の観光って、どんなイメージがありますか?
定番は篠山城跡の大書院、安間家資料館、歴史美術館、青山歴史村とデカンショ館、王地山まけきらい稲荷といったところでしょうか。

今回は、ちょっと違った穴場的なスポットをご紹介したいと思います。

まずは昭和レトロ感あふれる「なつかし屋」さん。二階町のバス停から二階町通を東に進んで行くと、歴史美術館の少し手前にあります。軒先に飾ってある紙風船がゆらゆらと、何とものどかです。

中に入ると、昭和の駄菓子屋さんの雰囲気満載で、竹トンボや紙風船、吹き流し等のおもちゃと一緒に、ラムネ菓子や都こんぶ、ボンタン飴、コインチョコレート等の懐かしいお菓子や雑貨も置いてあります。
中で店番をしているお母さん、80ウン歳だということですが、よく笑いお話好きでとってもフレンドリーです。おしゃべりしながら、一緒に紙風船で遊んだり、なごやかな時間が流れました。

そのすぐ近くにある「ふた藍」さんは、着物の古着や端切れ、雑貨などを扱っておられます。こちらの店主さんもとても優しく、ざっくばらんに色んな事を教えて下さいました。自分に合った着物や帯、小物等、相談に乗って下さるそうですよ。この時代のこんな柄の着物が欲しい、と細かく指定して来られるほど精通した海外のお客様もおられるそうです。

新品だとかなり値段の張る着物ですが、こうして昔から伝わってきた着物が気軽に手軽に広まっていくのは、何とも嬉しいことですね。生地として、内装の飾りとして、パッチワークの布として活用されたり、カバンや洋服に生まれ変わったり、アイデアと創造力で可能性は無限大。皆さんはどんな風に活用されますか?

次にお邪魔したのは「青木百貨」さん。お店の外にいろんな雑貨がぶら下がっているのを見かけられた方も多いはず。
店内に入ると、床から天井まで、また入口から奥の奥まで、いろんなものがびっしりと積まれています。農作業に使う笠とか、いろんなサイズのザル、調理器具、アジア系雑貨、虫かご、アルミのお弁当箱、まだまだ出てきますよ~😆

そして最後にお邪魔したのは、乾新町の「岸田紙店」さん。結納用品や和紙製品、かるた百人一首、グリーティングカード、源氏物語の絵柄のついた便箋等々。こちらも店主さんのセンスで発注された素敵な商品が並んでいます。息子さんが何とカルタ競技のチャンピオンだそうで、トロフィーがぎっしり陳列されてありました。

結納という儀式は最近ではあまり見聞きしなくなりましたが、ひと昔前までは一般的な結婚前の行事。松竹梅や鶴亀、扇子等、おめでたいシンボルのオンパレード!また結婚に対する堅い決意の表れでもあったそうです。

ところで水引で作られたこれらの美しい品々ですが、職人さんがどんどん減っていて中々手に入りにくくなっているのだとか。伝統工芸や技術が時と共に失われていくのを聞くと、心が痛みます。全国にあるすべての伝統工芸を自分一人で守っていくなど到底出来ないのだけれど、何かが誰かの心に響いて、それぞれの伝統が受け継がれていったら良いなぁと切に願います。

今回のまち歩きは、お宝探し的な要素があるお店を選んでみました。どのお店も、お店の方とお話しながらゆっくりと掘り出し物を探すのが良いかも!篠山にはそんなお店が他にもたくさんありますよ~!ぶら~りぶら~り、ゆっくりと流れていく篠山の時間を楽しんで下さいね。