鹿児島のファミリーより…

2024年05月06日

3月にホームステイされた鹿児島のご家族から、当時を思い出してのレビューが届きました。
こうして日々忙しい中で時間を割いてレビューを書いて頂くと、いつも本当に感激します。
一緒に過ごす時間はあっという間に過ぎてしまうのですが、その中で何か後にまで残るものを持って帰って頂いているんだなと知ることが出来、改めてこのホームステイをしてて良かったと感謝しています。🥰 

以下、頂いたレビューです。⇩

親子3人で行くことを決めたのは、Zoomでの事前面談でした。ホームステイの経験がない私たちにとって初対面の方と数日間過ごすことには迷いがありました。しかし、画面越しに伝わってくるようこさんとジョンさんの温かさですぐに心がほぐれ、子どもたちも早く行きたいと出発の日を楽しみに待つようになりました。

電車を降りると、笑顔のジョンさんが待っていてくれました。子どもたちはすぐに打ち解け、家に行く途中の買い出しの間もジョンさんのそばを離れることはありませんでした。日本語もペラペラのジョンさんですが、子どもたちが普段英語を習っていることを伝えると、常に解りやすい英語でゆっくりと話してくれました。DIYが得意なジョンさん。家族全員でされたというご自宅の改装やアイデアいっぱいのビニルハウスなど、ひとつひとつに愛情が感じられました。
そして子どもたちがお願いすると、木片を使って家の形の小物入れを一緒に作ってくださいました。木の板をのこぎりで切っていき、それを釘で固定していく。子どもたちの目はずっと生き生きとしていて、普段できない経験に大きな達成感を味わったように思います。

家の周りは田んぼと畑と山だけ。自然に囲まれた生活に子どもたちも私もとても心穏やかに過ごすことができました。近くのお寺や古墳への散歩道で小さい花やふきのとうを見つけては摘む子どもたち。春の訪れを肌で感じることができました。摘んだふきのとうは、夕食でようこさんが天ぷらにして出してくれました。多少の苦みがあっても、「おいしい!」とパクパク食べていました。自分達で見つけて摘んだふきのとうの味は格別だったようです。
また、ようこさんとジョンさんの夕食の鹿肉を少し分けていただいたこともありました。初めての鹿肉は臭みもなく驚くほどおいしかったです。普段、牛肉の脂で頭が痛くなるという子どもたちは、すぐにあっさりしていて柔らかい鹿肉の虜になりました

特に男の子の子育てで悩んでいた私ですが、夜中にようこさんと二人で話をすることができたことでとても心が軽くなったのを覚えています。5人のお子さんを育てあげたようこさんからアドバイスを受けて感じたことは、「子どもは親の考える枠の中に入れようとしても入らない。導くことは必要だが、いつかは自分自身で道を決めて大人になる。温かく大きな心で見守ることが大事。」ということでした。
普段、習い事で毎日忙しく過ごし、親子ともゆとりがなかったことを反省しました。そして、こんなお母さんに育てられた5人の息子さん・娘さんは幸せだろうなと感じました。これからの私の子育てが、ようこさんとの出会いによって大きく変わった気がします。

最終日のお別れのときにジョンさんから笑顔で言われた言葉「I hate a good boy.」。いい子はつまらない。逆にいい子である方が心配だよ。という意味を含んでいました。今は大変だけれど、いつかそれを忘れるくらいしっかりした大人になるから心配しないで。と言われていたことがすべてこの言葉に込められていました。思わず涙がでてしまい、ここに来て本当に良かったと思いました。
ほんの5日間だったけれどこれほど温かい5日間は今まで経験したことはありませんでした。

別れ際、ようこさんから「よかったらこれ持って行って。」と渡されたのは焼いた鹿肉でした。バスの中で人目も気にせずムシャムシャとほおばる子どもたち。結局私の口には1個しか入りませんでした(笑)。

ジョンさんと一緒に作った、家の形の小物入れは大切に部屋に飾ってあります。